アダラートの開発経緯と種類の違い

薬の開発アダラートはカルシウム拮抗薬の代表的存在です。
カルシウム拮抗薬は血管平滑筋のカルシウムチャネルの働きを阻害することで血管平滑筋を弛緩させ、結果として血管が拡張します。
この効果を利用して高血圧症の治療、そして狭心症の治療に応用されています。
アダラートはカルシウム拮抗薬の中でも昔からある歴史のある薬です。

アダラートが発売された当初にはアダラートカプセルという商品のみ販売されていました。
しかしこの薬は1日3回の服用が必要でした。
高血圧症の血圧管理は継続的に行われるもので、1日3回服用するタイプのものは飲み忘れなどコンプライアンスに悪影響をもたらす恐れがありました。
そこでより継続的に服用しやすい商品とするため製剤的工夫が施されていきました。
まずカプセル剤を徐放性の錠剤とするようになりました。

そうして生まれたのがアダラートL錠です。
カプセルでは1日3回の服用が必要でしたが、アダラートL錠は徐々に薬が体内に吸収されるように設計されているため、1日2回の服用で済むようになりました。
またカプセルより飲みやすい錠剤タイプにすることで嚥下の困難な方にもより優しい商品となりました。
このようにしてL錠はコンプライアンスの向上に貢献したのです。
しかし、より服用回数の少なくて済む商品の開発が行われました。

そうして生まれたのがアダラートCR錠です。
このCR錠はL錠よりさらに服用回数が少なくて済み、1日1回の服用で1日効果が持続する薬となりました。
このようにしてアダラートはより服用しやすい形に変化していきました。
こういった理由から、発売から長い年月が経過した現在でもこの薬は広く臨床の場で使用されているのです。

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